出典元:http://fashionpost.jp/portraits/119289
2020年10月4日、高田賢三さんが新型コロナウイルスの合併症により亡くなられました。
享年81歳でした。

高田賢三さんは世界的ファッションブランド「KENZO」の創業者であり、生前はフランスのパリに大金をかけて豪邸を建築、そこに住んでいました。
その自宅が高田賢三さんのこだわりが詰まった、独特の内装でした!
今回は世界的ファッションデザイナー・高田賢三さんの自宅についてご紹介致します。
読了時間は約5分。短い間ですが、お付き合い頂けると幸いです。
高田賢三のパリの自宅がオシャレ!

高田賢三さんの自宅の外観についてご紹介いたします!

オシャレということもありますが…何よりも松の木や庭には鯉が泳ぐ大きな池が備えつけられており、茶室もあり…まるで日本にいるような気持ちになりますね。
こちら高田賢三さんの自宅は「La Maison 8」となっており、世間からは「KENZO HOUSE」と呼ばれています。
こちらの家は高田賢三さんとパートナーで建築家の「グザビエ・ド・カステラ」氏との共同設計で作られました。

左が高田賢三さん、右がグザビエ・ド・カステラ氏ですね。
お二人とも30歳前後だと思われます。
グザビエ・ド・カステラ氏はルイ14世から称号を授かったフランス貴族の末裔で大変裕福な家庭に生まれました。
またグザビエ氏は裕福だけでなく建築にも知識があり、日本建築や文化、思想について高田氏と語り合う場面もあって意気投合したのだとか。

グザビラ氏は高田賢三さんが自身のブランド「KENZO」を立ち上げた時から資金面も含めて援助しており、パリのバスティーユには25億円をかけて日本建築の豪邸を建てました。
そこに高田賢三さんとグザビラ氏は1989年から約20年間、共に暮らしていました。

『グザビエからは人間として素晴らしい刺激を受けた。多くの教養を学ぶこともできた。それが私のデザイナーの仕事にどれほど役立ったことか。共同経営者も紹介してくれたし、会社が困ったときには資金も援助してくれた』
出典元:https://www.nikkei.com/article/DGKKZO11045150U6A221C1BC8000/
グザビエ・ド・カステラ氏は90年代半ばにエイズによって亡くなっていますが、そこから高田賢三さんは落ち込んでデザイナーとしての生活が出来ないという日々が続いていたようです。

グザビラ氏の存在は高田賢三さんにとってかけがえのないものであり、共に作った豪邸は「財産」だったのですね。
高田賢三さんは「日本人としての心を忘れないように」という願いを込めて日本式の自宅を設計したのかもしれませんね。
高田賢三の自宅の内装は?

続いて高田賢三さんの自宅の内装を見てみましょう!
バラエティ番組「ぴったんこカンカン」にて高田賢三さんの自宅が公開されていました。

全体的に白色の壁・家具を基調としたリビングルーム。
暖かみを感じるだけでなく、窓が多く開放的で、ストレスのない空間を演出していますね。


また、面積が51.70㎡ある高級な茶室もあります。
高田賢三さんは友人や仕事仲間を招いてそこで食事や会話を楽しんでいたのだとか。


和風の部屋だけでなく、白で統一されたゲストルームもあります。
昔ながらの暖炉があるだけでなく壁には屏風も設置されており、高田賢三さんの独特のこだわりをいたる所に感じられますね!

何とプールまで備え付けられています!
「自宅にプール」…セレブの醍醐味というか、皆作りたがりますね!(笑)


エントランスには高田賢三さんがデザインした「ゾウのイス」もあります。
高級な造りですが…香川照之さんいわく「座り心地はよくない」のだとか…(笑)

シャンデリアもある豪勢でオシャレな部屋もあります!
ここでも日本独自の屏風があり、「和洋折衷」という言葉がピッタリな部屋となっております。
以上、和洋にとらわれず日本人であることを誇りに感じている高田賢三さんのこだわりが十二分に詰まった自宅の内装でした!
高田賢三さん、2007年からこの豪邸を売りに出しており2年後の2009年3月に売却されました。
生活の為とはいえ、もの悲しいですね…。
高田賢三のパリの自宅がオシャレ! まとめ

高田賢三さんのパリの自宅についてご紹介致しました。
高田さんは31歳で自身のファッションブランド「KENZO」を設立、現在はパリ・コレクションでも注目される世界的ブランドに成長しました。
そんな高田さんは生前に今の若者に向けてメッセージを送っています。
大きな夢を持って、真っ直ぐに努力をして欲しいと願っていた高田賢三さん…長い間、お疲れ様でした。
ご冥福をお祈りしています。
最後までお読み頂き、有難う御座いました!